IL9が想像する スラムダンク 第2部

想像で書いたスラムダンクの続きや趣味の事など

2話 赤木の決断

ーーー湘北高校体育館

 

入り口付近で話す安西と赤木。そして赤木から少し離れて一緒に帰る予定だった小暮がいる。

 

安西「突然呼び出してすまなかったね、赤木君。」

 

赤木「いえ、安西先生。本日はどういったご用件で?」

 

安西「海南の高頭監督から連絡があってね、今年の国体は神奈川選抜で挑むそうだ。」

 

赤木(ふむ…)

 

安西「当然だが君も選抜メンバーの候補に入っているので、参加の有無を確認したいそうだ。高頭監督は君が引退して受験勉強を始めていることは知っておられたが、神奈川が全国制覇するためには君が必要だということでね。」

 

三井が入り口の前で立ち止まり聞き耳をたてる。

 

三井(ほう、選抜ね…)

 

 

安西「深体大の推薦は無くなったと聞きましたが、実は海南大から君を欲しいという話があってね。他の大学からも君に興味があると連絡が入っています。明和大、北邦大など関東1部の強豪ですよ。」

 

三井(……オレには?)

 

安西「君が中途半端な気持ちで受験勉強を始めたわけではないことは分かっています。だが、国体は強豪大学への良いアピールになる。もうひとつ言えば、夏に達成できなかった全国制覇の夢を実現するチャンスではないかな?」

 

小暮「全然勉強に集中できてなかったんだし復帰しろよ、赤木! 今日も鞄にバッシュが入ってたじゃないか。」

 

赤木「なっ!!!」

 

安西「ほっほっほっ、参加の意志はあると伝えてよろしいですね?」

 

 

赤木「……よろしくお願いします。」(鈍った身体を今日から鍛えなおさなくてはな…)

 

晴れ晴れした表情の赤木。

 

小暮「頑張れよ、赤木!!」

 

赤木「おう!!」

 

三井(このオレも選ばれるはずだ… 大学に猛アピールだ!!)

 

 

続く。

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あとがき

次回は週刊バスケットボール編集部を舞台に夏のインターハイを振り返りながら、国体の予想などを描こうと思います。