0話 少し先の未来
神奈川県インターハイ予選5回戦 湘北vs武園学園
武園学園3年生の背番号4、小田竜政がゴール下へドリブルで仕掛ける。
しかしマークについている湘北2年生の背番号12、小原悠(おはらゆう)が抜かせない。
小田(くっ……)
小田が強引にシュートに飛んだ瞬間、
桜木「フン!」
湘北の背番号4、桜木花道のブロックが炸裂する。
そして湘北1年生の背番号15、安西義輝(あんざいよしき)がボールを拾う。
ヨシキ「速攻!!」
すでに湘北の背番号9、鳴上光(なるかみひかる)と背番号5、流川楓が相手選手を置き去りにしている。
ドカァァ!!!
ヨシキから鳴上、流川とパスがつながりワンハンドダンク。
第4クォーター序盤でスコアはこのシュートで102対49。
勝負は決した。
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海南大学のジャージを着た3人が話をしている。
牧 「頼もしい後輩達だな。」
赤木「フン、まだまだだな。」
三井「そう、まだまだ。」
記者席では相田弥生と中村の姿がある。
中村「今年の湘北は神奈川でも圧倒的ですね。」
相田「そうね、流川と桜木の3年生フォワードコンビにポイントガードはスーパールーキー安西義輝。2年生シューターの鳴上と技巧派センター小原も1年生から全国を経験して成長を続けている。」
中村「ベンチメンバーも充実しているし、決勝トーナメントでも敵無しでしょう。海南や緑風も昨年ほどの戦力は無いでしょうし。」
相田「その分全国大会が楽しみね。森重のいる名朋工業、速水と山村が2年生になった博多商大附属、スティーブ大滝が率いる堀も全国を決めたわ。」
中村「山王工業もここ2年のリベンジをと意気込んでいましたし!!」
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これは少し未来の話です。
1話は湘北が愛和学院に敗れた後からを予定しています。
桜木のリハビリ、秋の国体等を綴っていきます。